太陽 の恵みいっぱいで育った体にいいことだらけのさつま芋には、私達の日常生活に必要な『健康の源』が詰まっています。
さらに明らかになるさつまいもの機能性
アヤムラサキなどのアントシアニン色素を含む紫色のさつま芋は動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす原因となる活性酸素の働きを抑制する働きがあることが明らかになってきました。アントシアニンは赤ワインに含まれていることで有名なポリフェノールの一種と同じものです。
活性酸素を抑制する働きを抗酸化性といいますが、紫色さつま芋に含まれるアントシアニンが初期の肝機能障害を軽減する効果があるという実験結果が九州農業試験場により認められました。更に血圧降下作用についても実験により好結果(最大血圧が20mmHg以上低下)が得られているようです。
参考資料: 農産加工センターだより
人間の消化酵素で加水分解(消化)されない食物成分のことをいいます。
食物繊維には水溶性のものと不溶性のものがあり、特にさつまいもにはいも類の中でも食物繊維が豊富に含まれています。
その働きにはコレステロール値を低下させる作用があります。
これは、腸内に分泌されたコレステロールを胆のうから分泌される胆汁とともに水溶性の食物繊維が吸着し再び体内に吸収されるのを防ぐためです。
さらに、水溶性食物繊維はナトリウムも吸着する作用があり、体内に吸収される塩分を調整してくれます。結果、血圧を下げることにつながります。塩分を取りすぎてしまいがちな和食派の人には必要な成分と言えます。
不溶性食物繊維
また、いも類の中でさつまいもだけに含まれる糖脂質の仲間であるヤラピンは、緩下作用を持った物質なので皮ごと食べると食物繊維との相乗作用により便秘予防に効果的です。また、食物繊維は体内に発生した毒素や悪い菌を吸着する働きもあり、腸の活動を健康に保つ上で大きく役立ってます。
その他、食物繊維を多く含む野菜: 人参、ピーマン、キャベツ、ジャガイモ、きのこ
つやのある肌を保つのに必要なコラーゲンの生成に主要な働きをします。
更に、にきび予防や傷跡の回復にも効果があります。 また、風邪などのさまざまな疾病の予防と治療に目覚しい効果を発揮すると言われており、発がん性物質の生成を妨げ、抗酸化作用により心臓病の予防や、精神的疲労、ストレスにも効果があると言われています。また、鉄の吸収を助けることにより、貧血を防ぎます。
熱に弱いといわれるビタミンCですが、さつまいもの場合、調理の際にでんぷん質が糊化し、膜を作ってビタミンCを保護するため、加熱しても壊れにくいという長所があります。
その他、ビタミンCを多く含む野菜: ピーマン、キャベツ、じゃがいも
老化防止のビタミン
野菜類のなかでもさつまいもに多く含まれるビタミンEは、老化現象の原因になると考えられている過酸化脂質が体内に発生するのを抑制する働きがあり、細胞の老化を遅らせみずみずしい肌をいつまでも保たせてくれるといわれています。
その他、ビタミンEを多く含む野菜: ピーマン、人参
カリウムは腎臓からナトリウムを排出する作用があるため、血圧低下に効果的です。
『ごはんの18倍!』
さつまいもは焼きいもにした場合、ごはんの18倍の490mgも含まれています。
カリウムは調理中の損失が多いため、茹でたりふかしたりまるごと調理するか、切ってから調理する場合はなるべくゆで汁まで活用するようにしましょう!
その他、カリウムを多く含む野菜: じゃがいも、人参、キャベツ、ピーマン