さつまいもQ&A

Q: さつまいもを食べると太るって本当?

  まず、肥満について考えてみましょう。

  肥満とは、摂取するエネルギー量に対して、消費されるエネルギー量が少ない結果体に起こる状態をいいます。

  さつまいものエネルギー量は、ごはんとほぼ同じですので、食べたからといってすぐに太るということにはなりません。さつまいもには、カリウム、カルシウム、カロチン、ビタミンC 、ビタミンE食物繊維などの栄養素がご飯より豊富に含まれていて、副食との組み合わせにより完全食品になることがわかっています。

ビタミンE は玄米の2倍もあります。ただし、糖質も含まれているため、毎日食べる場合は1日1本程度(200 〜300g)を目安にしたほうが良いでしょう。適量を摂取していれば、健康的な食生活を送ることができ、太ると言うことはありませんので安心して召し上がってください。

Q: 美味しいさつまいもの選び方は?

  色鮮やかでなるべく傷のないものを選びましょう。収穫してすぐのものよりも、ある程度(2〜3ヶ月)保存したものの方が甘味があります。 サイズの小さいものの方が食物繊維は豊富に含まれていますので、多くとりたい方は小ぶりのものを選ぶと良いでしょう。

Q: 上手にあく抜きする方法を教えて!

  煮物などでさつまいもを召し上がる場合は、あく抜きは大切な下準備になります。

  また、あく抜きをしておくと色がよくなり、調味料も染み込みやすくなるので美味しくいただくためにもしっかりとあく抜きをしておきましょう。 あく抜きは、皮をむいて水に15分程度つけておきます。この際、調理する内容によってカットサイズを変えますが、小さければ小さいほど良いです。 また、さつまいもを茹でるときに酢やレモン汁を加えるという方法もあります。

あく抜きが不十分だと、色が黒っぽくなりやすいので注意してください。

Q: 美味しく食べるには?

  さつまいもは、低温でゆっくり加熱すると甘くなる性質があります。

  さつまいもの甘さを楽しみたい場合は、丸ごと蒸すか、オーブンでじっくり焼いて食べるのが良いでしょう。これは、ゆっくりと加熱されることによって、さつまいもに含まれる澱粉が澱粉糖化酵素のアミラーゼの働きにより、マルトースという糖分に変えてくれるからです。尚、アミラーゼが活発に働くのは大体摂氏75度くらいです。

  手軽に調理できる電子レンジも有難いのですが、さつまいも本来の甘味を引き出すには、少々時間がかかっても蒸したり、オーブンで調理するようにしましょう!

  皮をむいて調理する場合は、2mmくらいの厚さにむきましょう。
さつまいもは表皮から1〜2mm程のところにあくがありますので、これを取り除くために薄くむくのではなく2mm程度の厚さでむきます。


Q: 保存方法はどうしたらいいの?

  長く保存をしたいということで、何でも冷蔵庫に入れる習慣のある堅実派のあなたも、さつまいもに関してはちょっとルーズになってみましょう。

  さつまいもは低温に弱いため、冷蔵庫に入れるとかえっていたみが早くなってしまいます。 風通しの良い、涼しい冷暗所にての保存をお勧めします。 昔は、風通しの良い縁の下などで保管したようです。

Q: ガン予防にもなるの?

  さつまいもに含まれるベータカロチンは脂質抗酸化物質として生体膜を守り、ガン細胞の増殖抑制に働くと考えられています。 ベータカロチンは全てのさつまいもに含まれると言うわけではなく、通称『人参芋』と呼ばれるオレンジ芋(例えばベニハヤト)などの黄色みを帯びた品種によります。

Q: コレステロール値低下にも効き目はあるの?

  血液中に含まれているコレステロールは通常、肝臓から胆道を経て胆汁酸とともに腸内に排出されますが、腸の消化・吸収作用により再び肝臓へ循環するコレステロールも多くみられます(腸肝循環)。さつまいもの食物繊維が腸内に排出されたコレステロールを吸着して、便とともに体外へ排出された結果、腸肝循環が断ち切られ、血液中のコレステロール値が下がることになります。

Q: 血圧低下効果はありますか?

  ごはんの倍のカリウムがさつまいもには含まれており、そのカリウムが腎臓から余分なナトリウムを排出してくれます。また、食物繊維のナトリウム吸着作用や便秘予防効果なども加わり、血圧低下に非常に効果的に働きます。

Q: 肝臓にもいいって本当?

  紫芋のアヤムラサキに含まれる赤ワインで有名なポリフェノールと同じ働きをするアントシアニンという成分が、肝機能を向上させる働きをすることが最近わかってきました。アントシアニンは、特に初期の肝機能障害に効果があるようです。

Q: 離乳食にもいいって聞いたんですけど?

  さつまいもは、栄養のバランスに優れ、調味料なしでも素材のまま食べられるので自然の味覚を育てる離乳食期に大切な食品の一つです。

  茹でたり、蒸かしたりて調理したさつまいもをさじの背部で赤ちゃんが食べやすいようにつぶしてからミルクやスープでのばし、少量ずつ食べさせてください。



 

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